パン屋さん餃子がある、と妻が急に言いだしたのです。
最初、なんのことかわかりせんでした。
パン屋さんで作ってる餃子
話を聞いてみると、パン屋さんで、生餃子を作って売っているというのです。
「ふーん」と私。
「へっ!気にならないの?」と妻。
「何が?」
「何がって、パン屋さんの餃子だよ、それに餃子好きじゃん」
「うーん、そういうのはあまり」
「嘘でしょ!」
どうやら、妻はパン好きなので、そこのパン屋さんに行ってみたい様子。
私が餃子好きなので、それをダシにして連れて行ってもらおう、と考えたよう。
お店の場所が遠いので(車で1時間半くらい)、私に運転手をさせたいのだろう。
その程度で、妻の日々のストレス発散にでもなるのならと了承し、
妻と娘を連れて、そのパン屋さんに行くことになったのであります。
車で行ってみました
車中で、その餃子の事を妻に聞いてみる。
「有名なの?」と私。
「たぶんね、かなり」と妻。
「かなり?」
「大きい水餃子らしいよ」
「え?」
私は餃子といえば、<焼き餃子>と思っていたので、その事を言うと。
これだから日本人はなあ、と勝ち誇ったように笑っていた。
(妻、日本人です)
しかし、内心、たまには水餃子もいいか、とも思っていたのであります。
お店に到着
1時間ちょっとで、お店につきました。
お店の入口付近になりやら貼られている。
テレビ放映の告知でした。私達が行ったのはその前日。
店内のパン達の様子。
(娘、真顔)
店員さん、娘を見て
「可愛いね!」と言ってくださいました。
「8カ月目なんです」と妻。
「あら、髪の毛少し茶色ね、リンゴ擦ってたべさせなさい」と店員さん。
「へえ!」と妻。
娘の事で話しかけてくれると嬉しいようで、妻はご機嫌になりました。
ありがとうございました。
餃子の作り方のレクチャーを妻が受けているところ。受けているのは妻だが、実際は私が作るのです。そのことを言えないでいる。
「今餃子できたばかりだよ、ついてるね!」と店員さんが持ってきてくれました。
餃子、パンの生地でつくられているようです。
これは結構楽しみだな、と思いました。
家に帰って、作ってみました
お店でのレクチャーもありましたし、作り方の用紙ももらいました。
こちら。
では、さっそく作ってみます。
たしかに、パンにみえなくもない。
大きめの鍋にバランス良く入れました。
茹でていると、輪が崩れだし…
形も少し崩れだし…
ニ対ニ対ニの、バランス配置!
15分。茹で上がるときには、皆なかよくバランス整う!
出来上がり単体はこちら。
味がついてるから、そのまま食べておいしいよ、と店員さんが言っていたので、お椀にのせました。
食べてみます。その前に…
さっそく、食べてみようとしたそのとき。
この餃子を見て、妻がひとこと。
「なんかこういう妖怪いなかったっけ」と言った。
私は絶句。
自分はすでにパンを食べて、満たされているからって、旦那が食べようとしているその直前にそういうこと言う?
ふつう、言わないよね。
気を取り直して食べよう…
再度、気を取り直して食べようとするのだが、
妻のその疑問が私の頭で反芻してしまった。
(こんな妖怪? 言われてみればたしかにいたような、あ、白くて…あ、あれか! もしかして、こなきじじい? こなきじじいの後頭部こんなんじゃなかったっけ)
「こなきじじい?」と私は逆に妻に質問していた。
「は? なにが?」と妻。
「この餃子」と私。
「違うよ、お椀みたいのに乗ってる目だけのやつ」
「え、まさか、目玉のおやじ?」と私。
「そう!その人!」と妻。
まさか!という驚きと、妖怪にぜんぜん似てなくて良かった、という安堵の気持ち。そう、その人!って。
「ぜんぜん似てないじゃん」と私。
「白くてお椀にのってるじゃん」と妻。
そ、それって、似てるというのか…。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
食べてみると…
これがおいしい!
味はついているが、あっさりめ。
良かった♪ 良かった♪