「遺伝子スイッチ・オンの奇跡」余命一ヵ月と告げられた主婦

本の整理をしていたら、出てきた本がありました。

 

子どもが生まれてから、遺伝子の事を少し知りたいな。

とそう思い、調べていたら気になった本。(育児、子育ての本ではありませんが)

 

読もうと思ってそのままだった

取り寄せていたのですが、読まずおりましたところ、奥のほうになってしまった。

 

その本は、

「遺伝子スイッチ・オンの奇跡」

というものでした。

 

出てきて、ああ、この本買って読もうと思ってそのままだったなあ。

と思い出しました。

 出てきたのだから、この機会に読もうとページをめくりました。

 

今日はその本のシェアをさせてください。

 

『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』

著者は主婦の工藤さんという方です。

48歳で、子宮頸がん。

病院に行ったときは状態が悪く「手術はムリです、余命1か月」と告げられます。

 

そして、ラルスという治療を受ける事になります。

 

入院し、その治療を受ける当日の事。

 

病室を出ると「タオルを持って行ってくださいね」と看護師さんに言われた。

その日は暑かったようで、工藤さんはすでに首にタオルをしていました。

それを見せると、看護師さんは「いえいえ、口にくわえるタオルです」と言ったそうです。

 

どんな治療をうけるのか詳しくは聞かされていなかった工藤さんは不安になります。

 

ラルスという治療

診察台へと案内され、そのときにはじめて治療の説明がされたそうです。

 

・痛くて苦しい治療になること。

・痛み止め、麻酔一切無し。

・口にタオルを入れて耐えるしかないこと。

・診察台の上で1㎜も動くことはできないこと。

・そのために身体を診察台に固定すること。

・固定する作業と、器具の装着で1時間かかること。

・治療に1時間。

・器具を外すのに1時間かかること。

 

そして治療がはじまりました。

 

始まると同時に悲鳴をあげたが、タオルで声にならない。

誰に届くこともない悲鳴を上げ続けていた、あふれる涙を拭いたくても手を動かすこともできない、完全に思考回路がショートした。

 

やっと治療が終わると、車椅子で病室まで運ばれます。

自分の身体はもはや自分の身体とは感じられず、歩くこともできなくなっていた。そしてその夜一晩中泣いていたそうです。

これは治療ではなく拷問だ、と工藤さんは書いております。

 

そして、この治療は合計3回受けなくてはならないものでした。

あと、2回もあるのです。

 

ラルス2回目の前日に届いた本

1回目のラルスから数日が経ちました。

 

お子さんの学校の教務主任の方からある1冊の本が届いたそうです。

「生命の暗号」という本でした。

工藤さんはこの本を読んで、驚きます。

 

人間のDNAのうち実際働いているのはわずか5パーセント、と書かれているのを読み、「それなら眠っている残り95パーセントのDNAが目をさましてオンになったら、私だって良くなるに違いない」そう思いついたそうです。

 

ありがとう、と言っていた

生命の暗号という本にはこんな事も書かれていたそうです。

<1組の両親から生まれる子供には70兆通りの組み合わせがある。1億円の宝くじに百万回連続して当たる確率とほぼ同じ>

 

工藤さんは、それを知って人間として生まれてきたことが嬉しくて仕方ない、という気持ちになった。

そして、あふれる涙をそのままに「ありがとう、ありがとう」と言っていたそうです。

 

しかし、明日はあの辛いラルスの2回目をしなければならない。

 

工藤さんはこの事を知ったからには絶望などしてられないと思った。

でもあとどのくらい生きられるかわからない。

今のうちに、ちゃんとお礼を言おうと決めた。

 

「せめてお礼を言ってから死のう」

無謀にも、60兆の細胞の中にある遺伝子1個1個にお礼を言おうと思ったそうです。せめてそれを言ってから死のう、と。

 

見える目にありがとう。

私の大切な人が見える事、私の子供たちの笑顔、青い空。見える事で大切な思い出がたくさんある。…

 

聞こえる耳にありがとう。

愛しい人の声が聞こえる。楽しい笑い声。自然の音。私を癒してくれて優しい音楽。…

 

動く手にありがとう。

 これまで私を支えてくれてありがとう。

 

と、2回目のラルスの始まる時間まで一睡もせずに言い続けたそうです。

 

そしてとうとう2回目のラルス、その後

タオルを2枚持って、治療室まで降りていく。

階段を降りていくときも、自分の身体と細胞にねぎらいの言葉をかけた。

がん細胞にまで、ありがとうと言っていたそうです。

これまで、あなただって支えてくれたのだから、と。

 

そして、2回目の治療が始まります。

 

ここで不思議な事が起こりました。

なんと、前回3時間も悲鳴をあげたラルスの治療が、まったく痛くない。

こんどは嬉しくて涙がでた。

 

さらに3回目のラルスの時も同様に痛みがなかったそうです。

 

その後、がんは肺、肝臓転移してしまいます。

 

しかし、工藤さんはありがとうを言い続け、十か月後には、すべてのがんは消えていたそうです。

 

よい遺伝子をオフ、オンにするには

工藤さんは、救ってくれた村上先生の本の中から引用として、

遺伝子をオフ、オン、にしているのかもしれない6つの事をそれぞれ書いています。

そのうちオフにしてしまう方を、今日の投稿の最後に紹介します。

 

よい遺伝子をオフにしてしまう

1、いたずらに安定を求める気持ち

2、辛いことを避けようとする態度

3、現状維持の気持ち

4、勇気の欠如

5、本能的欲求の抑圧

6、成長への意欲の欠如

 

 

遺伝子スイッチ・オンの奇跡

遺伝子スイッチ・オンの奇跡

 

 

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