昨日、親戚の集まりがあった。
その中で久しぶりに弟夫婦と会った。
弟は私より七つ年下。子供はおりません。
久しぶりにあった会った弟は、髪の毛を長く伸ばしており、ポニーテールのように結んでいた。
「そのロン毛なに?」と私。
「伸ばしてる」と弟。
「なんの為に」
「寄付する為」
話を聞いてみると、その髪の毛でウイッグをつくるらしい。病気やケガなどで髪に問題を抱える子に贈られるとの事。
そのような取り組みがあるんですね。
はじめて知りました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
親戚一同で集まっての食事。
うちの娘は<離乳食+ミルク>。
娘を赤ちゃん用の椅子に座らせて、妻が離乳食を食べさせていた。
「今日はよく食べる」と妻。
「どうして」と私。
「みんなと一緒に食べてるからだと思う」
「そうなんだ」
「家でも3人で一緒に食べるときはちゃんと最後まで食べてるんだよ」
妻の話によると、ひとりで食べさせるときは、娘は嫌がったり、途中で泣き出すことが多いらしい。
でも、家族(私、妻、娘)で食べる時には、離乳食をちゃんと食べるという。
ふと、自分の昔を思い出していた。
私は、家族みんなでご飯を食べることは少なかったかもしれない。
子どものころから両親が仲良くなかったし、学生の頃に両親は離婚をして、私は母と弟と暮らしたが、母は夜勤で働いていたから、ご飯を一緒に食べる機会は限られていた。
だからなのか、私は<家族で一緒に食事をしない>ことにはかなり慣れている。
今も、休みの日に、私だけ昼食を抜いたり、中途半端な時間に一人で勝手に食べたりしていた。
今、横に座って離乳食を食べている娘。
妻の、「みんなと一緒に食べているから」というのは、本当なのかも知れなかった。
娘は、少し身体をグラつかせながらも、一生懸命に、でもどこか楽しそうに離乳食を食べていた。
みんなで一緒に食事することの大切さは、こんな小さな子にもあらわれるものなんだなと知った。
娘の横ふたつ隣の席には、いとこの息子ちゃん(1歳5か月)が座っていた。
見てみると、自分の手でスプーンを持って、食べていた。
鼻水を垂らしながら一生懸命食べていた。
そんな子どもたちを見ながら、あたりまえのことだけど、これからは、できるだけ家族で一緒にご飯を食べよう思った。
P.S.
家に帰ってきて、妻が私に言った。
「これ、食べないでね」
手には、お土産でいただいた、白い恋人。
妻は一人でたべるつもりだ。
娘よ、娘。
どうか、そーゆーとこ、似ないで。