娘が生まれてからずっと、身長を知らないのであった。
生後すぐに、体重は助産師さんから
伝えられたからおぼえている。
<体重・性別・生まれた日時>を、
親戚に連絡したので、それらは記憶した。
アウトプットするとおぼえるね。
(もしかすると身長も伝えられていたかもしれないけど)
妻に聞いてみたら、
「身長も伝えられたから」と言われた。
私はこれまで、娘の身長に
おもきを置いてなかったことがわかったのだ。
7ヶ月目になったことだし、今日は身長を測ってみることにした。
どうやって測ったらいいのか
妻に聞いてみると、
「それなら良いシートがある」という。
長さが計測できる目盛りが
印刷されたもので、娘を寝かせれば
身長がわかるという。
さっそく寝かせて、測ってみる。
しかし、娘は<足ガニ股ちゃん>で
足をよく動かす。
「測れないやろ~」と
妻が嬉しそうに娘に話しかける。
なぜか妻は、娘に話しかける時、
関西弁になる事が多い。
(ちなみに妻は生まれも育ちも茨城県だ)
「動いたら測れないやろ~」
「ハハハ、押さえたるぞ、どうしたろか〜」と、私も関西弁で合わせる。
そして娘を押さえこむ前に、
娘の脇腹をこちょこちょと擽りながら
「くすぐったいか〜」と私がやっていたら、
「はよせえ!」と妻。
俺、怒られてるし!
気を取り直して、娘を取り押さえこんだ。
測ってみると、66センチ。
「あ、これ写メ取りたい、交換してくれる?」と私。
「交換て?」と妻。
「娘を押さえといてくれる?」
私は妻と立ち位置を交換して、
スマホを取り出した。
カメラアプリを起動させ、
取ろうとしたのだが、
フォーカス機能がうまく作動しない。
なかなかピントが合わないので
スマホを縦や横に持ち変えたりしていると、
「はよせえ!」と妻。
また、怒られてるし!
妻が娘を押さえ中
66センチ
ついにこれで娘が、
66センチとわかったのだけれども
もうちょっと何か具体的に
イメージのつくものが欲しいと思った。
そこで同じ大きさ、
66センチの動物はいるのかと、
探してみたところ、
ドリル、というのがいた。
(乳首ドリル、とは別物です)
ドリルのメス66センチだそうです。
森林伐採、狩猟などにより生息数が減り、
絶滅危惧種とのこと。
娘とドリルさんの身長が同じなんだね。
娘が大きくなった時、
ドリルさんは、
世界にどれくらいいてくれてるだろう。
私は、いつもよりゆっくり
娘を抱っこした。